1.青梅街道のイメージは?

富士  青梅街道というと、新宿の高層ビル付近を通る交通量の多い道路、または新宿から青梅に向かう国道であると思うだろう。
 しかし青梅市から先は、山梨県の塩山市に至る山間部を繋ぐ景色のよい国道である。ここではその区間のすばらしい景色を紹介しよう。


2.交通機関を使っていくと?

奥多摩湖  青梅街道は国道411号線であり、新宿から青梅市まではJR中央線の北側のやや離れた位置を通っているが、青梅駅からしばらくは、青梅線と多摩川の渓谷に沿って走る。
 青梅線の終点は奥多摩駅、そこから先は山梨県の丹波山村まで西東京バスが運行している。

 バスは奥多摩湖(右写真)を通り、奥多摩の西側に繋がる丹波川の渓谷に沿い、丹波山村が終点となる。丹波川は釣り人が多く、川魚料理が旨い。
 ここから塩山までの区間は、昭和34年までJR奥多摩(当時は氷川)駅から塩山行きのバスが運行されていたが、現在路線バスはない。

3.丹波山村から先は?

滑瀞(なめとろ)  丹波山村は、かつて金山、養蚕で栄えた村で、江戸時代は青梅街道の山の宿と呼ばれた。
 丹波山村から先の青梅街道も丹羽川沿いを走るが、その渓谷は次第に深くなり、数々の名所もある。そのひとつが滑瀞(なめとろ・左写真)と呼ばれる奇勝で、秋は紅葉に名所だ。

 青梅街道は、ここから上り坂が続き、柳沢峠に至る。峠付近はカーブの多い道で車の運転にも気を使うが、峠から見える富士山はその疲れを忘れさせてくれる。
 峠から先はカーブの続く下り坂となり、途中から走行して国立府中に着いてしまう。しかし私は、ハイキングなどで高尾山・森林浴・湖・富士山・渓谷美を楽しめる青梅街道の旅のほうが好きだ。